■活動報告 マガンキャンプ・宮島沼 (4月22日実施)
2023年5月11日
マガンの群れに出会いに、美唄市の宮島沼へ行ってきました。宮島沼は、春と秋にマガンの大群が観察できることで知られています。
思い切り早起きして、夜明け前の沼を目指します。
マガンたちは夜明けに「ねぐら」である沼を一斉に飛び立って、日中は周囲の水田地帯で食べ物を探し、夕方にまた沼に戻ってきます。この日は早起きの甲斐あって、数万羽が一斉に飛び立つ様子に出会うことができました。
北海道でマガンが観察できるのは、一年のうち限られた季節です。マガンはロシアの極東で夏を過ごし、冬は4,000キロ離れた日本の宮城県等で過ごすことがわかっています。そのため毎年春と秋には、北海道の上空を通る大移動をしています。宮島沼は、長い旅の途中にある重要な休憩場所となっています。
この日は、48,000羽あまりのマガンが沼にいたそうです。大きな鳥たちが一斉に朝の空に向かい飛び立っていく様子は、心が動きます。北海道が渡りのルートとなり、そして宮島沼がこの場所にあって成り立っている奇跡的な風景です。
宮島沼で休憩したマガンたちは、海を越えて繁殖地に向かいます。そこで産まれたこどもたちは、親鳥と一緒に秋の宮島沼に戻ってくることでしょう。環境変動が世界のあちこちで、問題になっています。人間が地球に負担をかけずに暮らすためには、多くのチャレンジが必要ですが、これからも、私たちを感動させてくれる大きな自然の営みが続いていくよう、身の回りでできることを考えたいですね!
大雪山自然学校では、その時期にその場所でないと見たり経験したりできない自然体験活動を「北海道の子どもが経験すべき自然100選」と呼び、さまざまなプログラムを企画・実施しています。2023年度のスケジュールは、こちらをご覧ください!。
イエティくらぶ 2023年度 年間スケジュール