甘い香りの、木の葉(キトウシ森のキロク/2022年9月28日)

2022年9月29日

 この時期、森の中や公園の道を歩いていると、ふわっと甘い香りがしてくることがあります。
「綿あめ」や「キャラメル」のような??

カツラの葉は、ハート型のような丸い形が多いです。

…あたりを見回すと「カツラ」の木があったり、足元に葉が落ちているかもしれません。 緑色の葉よりも、老化したり枯れてきたりする時期に、より強く香りがするそうです。

花々が甘い香りを出すときには、受粉を助けてくれる昆虫が集まります。フルーツも熟すると甘い匂いを出すものが多いですが、カツラの葉の「綿あめのような(甘い)匂い」に意味はあるのでしょうか?気になります。

甘い匂いのもとが「マルトール」という物質であることは、わかっているそうです。葉のなかで「マルトール」がつくられる過程や、植物にとってどのように役立っているかなどは、解明されていない部分も多いようですね。

(※参考にさせていただきました。
 カツラの甘い香り | みんなのひろば | 日本植物生理学会 (jspp.org)

 カツラは、果実の形もユニークです。とても小さいバナナに見えてしまいますが、どうでしょうか。中には、翼のある種子がたくさん入っています。雌雄異株で、雌株にしか果実がつきません。

キトウシの森では、カツラやエゾヤマザクラの紅葉がはじまって来たところです。例年は10月にかけて、カエデやシナノキの仲間なども色づきが進みます。今年もきれいな紅葉が見られるといいですね!

色づくカツラ並木の前で