夏の終わりのタネたち(キトウシ森のキロク/2022年8月17日)

2022年8月17日

 昨日は大雨警報も発令された強い雨でしたが、今日はきれいな青空です。8月後半となり、まだ暑い日もありますが、少しづつ涼しくなっていることを実感しています。

  森を歩くと、あちらこちらに、木々のタネたちが見つかります。 梢から下がっているのは、翼のあるイタヤカエデの種子。乾燥するとプロペラのように風に舞います。


 ツルアジサイは、びっしり集まった真ん中のツブツブが花のあとの果実で、中に種子が入っています。花❀のように見える部分は、雌しべや雄しべがなくガクのみの「装飾花」と呼ばれます。沢や散策路沿いなど明るい場所では、大木に巻き付いたツルアジサイが見つかりやすいので、探してみてください!

 先週の森のキロクでも紹介されていましたが、ドングリも実っています。昨年(2021年)のキトウシ山はミズナラのドングリが不作でした。今年は「大豊作」とまではいかなくても、そこそこ数があるようです。ミズナラのドングリは、リスやネズミ、ミヤマカケスなど、森の動物たちにとっての大切な食糧となります。動物たちのために、不作にならなかったことを喜びたいと思います。


(ミズナラのドングリは、森全体でたくさん実る年と、あまり実らない年があることが知られています。定期的に動物が食べきれない程に大量に実ると、生き残る種子を増やす効果があるという説もあります。生物界のバランスの面白さを感じます!)

  8月21日(日)には「森つく」の活動があります。樹木を観察したり、生き物を探しながらゆっくりキトウシの森を歩きます。どんな発見があるでしょうか!ご参加をお待ちしています。
http://daisetsu.or.jp/moritsuku20220821/