■活動報告 ジオパーク シリーズ 「石狩川をさかのぼれ!」第2回

2021年8月5日

ジオパークシリーズ企画「石狩川をさかのぼれ!」の第2回 活動報告です。親子参加による2日連続のプログラムで、第2回は7/17、18に行われました。
今回はミンタラ探検隊隊長の岩出さんを講師に迎え、専門分野について子ども達にわかりやすく、楽しく解説してもらいました。

化石コレクションをお披露目

Day 1 「化石講座」

※当初は現地にて化石を見に行く予定でしたが、プログラム前日にその周辺に熊が出没したためプログラムを変更し、座学での化石講習となりました。

講師の岩出さんより、この周辺での化石について、地層、化石の年代や、どうやってできたか等、大人にとっても非常に興味深いお話をわかりやすく、クイズ形式も取り入れ説明していただきました。

化石や地層についてみんなで真剣に聞いていましたよ
北海道産のアンモナイト

子ども達は岩出さんのお話を熱心に聞き入っており、古生代についてや恐竜、化石の種類など名前も知っている子どももおり、大人達は感心するほどでした。
岩出さんより本物の化石を幾つか見せてもらい、子ども達はますます化石について引き込まれいくようでした。スケッチを取る子や、触って質感を確認したりする子もおり、とても貴重な体験ができたのではと感じました。

Day 2 「化石クリーニング」

さて2日目は予定通り、化石クリーニングです。前日に、化石講座でたっぷり化石について勉強しました。その上での化石クリーニングのため、朝から子ども達はやる気満々といった様子でした。

岩出さんから手のひらサイズの石の塊を一つずつ受け取り、化石クリーニングの仕方を教わりました。先の尖った道具やハンマーを使ったりと慎重に石の塊を削っていきます。割れた中身はたくさんの線が入っていたり、中には葉っぱの形の化石が見つかったりと子ども達は興奮と驚きの様子でした。顕微鏡を使って化石の構造を見たり、みんなでどんな化石が出てきたのか見せ合いも。その後は、より硬さのある石の塊を削り、化石が出てくるか挑戦です。

慎重に削っていきます

この石、思ったよりも硬く、子どもたちは少し苦戦している様子です。今回、保護者は全員お父さんが来ており、お父さんに手伝ってもらいながら削っていきました。しばらくすると子どもたちから歓声が、「あー!!見てみて!これ、貝?!」「あっ、もしかしてアンモナイト??!」。
岩出さんに確認してもらい、やはりアンモナイトが出てきました!

化石が出てきたぁ〜!

これには子供たちも、もちろん大人達も大興奮です。みんなものすごく集中して化石クリーニングを行っていました。まだまだ続けたい雰囲気でしたが、終了時間がきたため作業はおしまし。見つけた化石を壊れないように新聞紙を使って保護し、持ち帰りました。
前日に化石についてしっかりと学んだ後、自分の手で化石を削り出したことは子ども達にとって学びも多かったのではと思います。この2日間を通してお友達になった子ども達もいたり、積極的になって新しい事を知ったりと、さまざまな体験できました。
このジオパークプログラムは残り2回の予定です。次回は9月を予定しております。